「板金・塗装って何?」「頼みたいけど、何に気をつけたらいいかわからない」と考えていませんか。板金・塗装の依頼前は、対応可能な作業や気をつけるべきポイントを踏まえていただければ幸いです。
今回は車の板金・塗装を考えている人のために、作業方法や依頼時に覚えておきたいポイントをまとめました。この記事を読めば全体像がわかり、依頼をするときの参考になるでしょう。
板金・塗装とは何か
板金と塗装は別々の作業ですが、前者を行えば後者も必要です。それぞれの基本的なやり方を見ていきましょう。
板金は変形したボディの修復作業
板金は修復作業の一種で、変形したボディを元の形に直します。壁のような障害物に車をこすってキズができたり、他車との接触でへこんだりした場合に必要です。
変形したボディを直すには、ハンマーのような身近な工具だけでは足りません。フレーム修正装置のように特殊な機械も使います。損傷がひどいときはパーツ交換もありますが、これも広い意味で板金作業です。板金は少しのダメージに対しても、特殊な道具を使った作業を要するケースがあります。
修復部分にはもとの塗装を重ねる必要もある
板金が終わったら塗装も必要です。ボディを直した部分には、色を塗りなおさなければいけません。ボディについたキズの部分では、塗装が剥がれているからです。
この場合も下地を作り、もとのボディの色に合わせた調色をしてから、車への塗装作業に入ります。そのあとはゴミや凹凸の除去のため仕上げ磨きが必要です。以上から塗装もひとつの修復作業に当てはまります。
板金・塗装で対応できる作業
板金・塗装として対応可能である主な作業を紹介します。キズやヘコミの修理、塗装、事故車修理、違う色への塗装の4つに分けるので、見ていきましょう。
キズやヘコミの修理
板金・塗装で一般的なのはキズやヘコミの修理です。まずはダメージの度合いから、補修すべき範囲をチェックします。そのあとでキズを修復し、塗装を施す形です。
大抵の場合は、キズやヘコミの程度だけで対応方法を決めます。業者によっては保険修理でお得なケースもあるでしょう。さまざまな人の事情に合わせて、修復の計画を決めます。
塗装
ダメージを受けた車の再塗装には、特殊な機械が必要です。依頼先に自社の板金工場があれば、お得な料金で受けられるケースがあります。自社工場なら修理について、お客さまのリクエストが伝わりやすく、依頼先が責任の大部分を負ってくれるので安心できるでしょう。
修理について相談がある場合は、車種やそのときの状態などを詳細に伝えてください。修理のコストは車種や状態により変わるので、その都度打ち合わせる形になります。
事故車修理
事故車の本格的な修理も板金・塗装として相談可能です。どこかにこすってキズができた車から、他車との接触事故で大きなダメージを受けた車まで、さまざまな事情に対応します。
事故内容や状態などを詳細に伝えることが重要です。修理のスケジュールやコストなど、お客さまの事情も考慮しながらプランが決まります。いずれにしても事故のダメージを跡方もなく直してもらえる業者は、お客さまにとっても安心でしょう。
違う色への塗装
板金・塗装業者によっては、車をまったく違う色へ塗り替えるサービスも扱っています。もちろんダメージの修復過程で、もとと同じ色に塗りなおすケースも多数です。しかし板金・塗装の相談を機に、別の色を試したいという方もいらっしゃるでしょう。車がキズを受けたという苦い思い出を忘れるうえでも選択肢です。
いずれにしても塗装実績が豊富な業者なら、きれいな見た目で車が返ってくることを望めます。
板金・塗装で気をつけるべきこと
板金・塗装の相談前には、注意すべきことが3つあります。まず塗装前のワックスは控えましょう。次に洗車は塗装がかわいたあとにしてください。最後に日ごろの手入れを忘れないことも重要です。それぞれの詳細を見ていきましょう。
塗装前にワックスをかけない
板金・塗装前のワックスは避けるのが賢明です。ワックスは油膜を中心にできているので、それが新しい塗装を弾いたり浮かせたりします。相談前にきれいにしたいときは、水だけの洗車にとどめましょう。
塗装がかわいてから洗車を
板金・塗装後も洗車のタイミングに気をつけてください。一般的に塗装定着から完全にかわくまで1~2か月ぐらいは見積もりましょう。
ただの水洗いならボディへの負担は少ないといえます。しかし塗装がかわくまでブラシや洗車機の使用は、細かい傷を防ぐうえでお控えください。
きれいな見た目を守るために手入れを欠かさない
板金・塗装が終わった車をきれいに保たせるには、日ごろの手入れが重要です。雨上がりに水滴を拭き取ったり、付着したゴミや汚れをすぐに洗い流したりなど、基本的なことで清潔さを守れます。
まとめ
板金・塗装はダメージを受けた車を修復する一環です。別々の作業ですが、セットで必要な場合も多いでしょう。とくに板金後は同じ色による塗装作業がポイントです。
相談前はワックスを控え、塗装定着から1~2か月後にはブラシや洗車機の使用を控えるなど注意を要します。それでも板金・塗装によって、ダメージを受ける前のキレイな見た目を取り戻せるチャンスです。
「有限会社AUTO・TRADE」でも板金・塗装を扱っています。車の状態に合わせて最適なコストで提供するので、ぜひご相談ください。